世界遺産胡朝城は、石造の皇城、南郊壇、羅城を含むもので、1397年から1402年にかけて胡朝により造営された。この都城はベトナムや東アジア各国、東南アジア各国との重要な人文的価値の交流を繁栄した、14世紀末から15世紀初頭の権力中心地である。
当世界遺産は、建築様式や建築技術において東アジアの風水思想と当該域の自然を調和させ、さらにはベトナムと東アジア、東南アジアの各要素を造営物、建築、景観に表現して新しい風格を作り出している。
中国の伝統城郭とは異なる方向での中心軸線の変化と大きな切石の城壁への利用は、ベトナムの前後の歴史においてみられない大きな変化であり、胡朝の国土建設への革新性を強烈に証明している。